明治6年(1873年)創業。
現存する日本最古のリゾートホテルである日光金谷ホテルでは、
日本の建築美に西洋の家具や備品がとけ込み
クラシックホテルならではの雰囲気が漂います。
明治の趣を今にとどめ、
訪れるものを不思議と懐かしく優しい気分にさせてくれます。

写真:金谷ホテル

写真:金谷ホテル

金谷善一郎が自宅の一部を
外国人の宿泊施設「金谷カッテージ・イン」として開業して以来、
日光金谷ホテルは様々な増改築を経て現在に至っています。
長きにわたるその歴史的価値から、
各館は国の登録有形文化財に登録されています。

また、日本の近代化に大きな影響を与えたヘボン博士や、
著書「日本奥地紀行」に「金谷カッテージ・イン」を紹介したイザベラ・バード、
大正時代ノーベル賞受賞決定の直後に来日したアインシュタイン博士、
昭和初期に日本を訪れ、多くの人々に感激を与えたヘレン・ケラーなど
多くの著名なお客様にお越しいただきました。
明治24年から残る宿帳には、歴史に名を連ねる人々のサインが記入されています。

写真:金谷ホテル

  1. 明治26年 【本館】2、3階部分建設
  2. 明治34年 【新館】建設 木造2階建、鉄板葺、建築面積503平米
  3. 明治41年 11月10日 新渡戸稲造 メアリー夫人 ご宿泊
  4. 大正5年 【スケートリンク】建設(推定)
  5. 大正11年 12月4日 アルベルト・アインシュタイン ご宿泊
  6. 大正14年 8月13日 白洲次郎 ご宿泊
  7. 昭和6年 11月4日 ルー・ゲーリック ご宿泊
  8. 昭和9年 【竜宮 展望閣・観覧亭】改築(観覧亭)
    観覧亭(竜宮) : 木造2階建、鉄板葺、建築面積172平米
    展望閣 : 木造平屋建、鉄板葺、建築面積62平米、渡廊下付
  9. 昭和10年 【別館】建設 3階建
  10. 昭和11年 【本館】1階部分増築
    木造3階建、鉄板葺、建築面積1395平米
  11. 昭和12年 7月5日 ヘレン・ケラー ご宿泊
  12. 昭和21年 アイゼンハワー ご宿泊
  13. 昭和28年 9月10日 湯川秀樹 ご宿泊
  14. 昭和32年 10月17日 インディラ・ガンジー ご宿泊
  15. 昭和33年 4月15日 吉田茂 ご宿泊
  16. 昭和36年 【第2新館】建設 5階建
  17. 平成17年 11月10日 【本館・新館・別館・竜宮 展望閣・観覧亭】国指定 登録有形文化財に登録されました。

写真:金谷ホテルの歴史 写真:金谷ホテルの歴史 写真:金谷ホテルの歴史 写真:金谷ホテルの歴史 写真:金谷ホテルの歴史 写真:金谷ホテルの歴史

日光金谷ホテルの館内には古き明治時代の趣を残す、
彫刻や調度品を至る所でご覧いただけます。
ここでは、そのほんの一部をご紹介いたします。

写真:日光金谷ホテルの回転扉

昭和10年頃までの本館はゆったりした
ベランダのあるコロニアル風の2階建ての建物でした。

昭和11年、本館の地下を掘り下げるかたちで増築が行われ、現在のような大谷石造りが印象的な佇まいになるのですが、この回転扉は、昭和初期、本館の改築以前より使用されていたことが確認されており、改築を行った際に、現在の場所へ移されたと考えられています。この扉を通ったあなたは、もう時間の旅人です。

館内のあちこちにある不思議なものを探す旅を始めてください。

写真:日光金谷ホテル想像の象

金谷ホテルは、創始者「金谷善一郎」が東照宮に勤めていたこともあって、日光東照宮とは少なからず縁があります。そのため館内のあちこちに日光東照宮をイメージさせるものをたくさん見ることができるのです。
この「想像の象」もそのひとつで、東照宮にあるたくさんの霊獣や動物の彫刻のひとつを模して作られたと思われます。
ちなみに「想像の象」というのは、日光東照宮が建てられた当時、日本には象がいなかったため、書物や伝聞などを元に、幕府の御用絵師「狩野探幽」が象の姿を想像、霊力を込めて描いたとされることにちなんだもので、「象」というよりもむしろ、「獏(ばく)」に近い姿をしているのが特徴です。 お時間のある方はぜひ、日光東照宮と金谷ホテル、それぞれの象を見比べてみてください。

写真:日光金谷ホテルの彫刻コレクション

金谷ホテルには多くの彫刻がありますが、その中でも目を引く作品がメインダイニングにある「迦陵頻伽(かりょうびんが)」です。
この作品は会津小荒井の「吉田仙十良」の作品で、材質はケヤキ、岩絵の具による彩色が施されています。迦陵頻伽は上半身が美しい女性で、下半身が鳥の姿をしているという想像上の生き物で、極楽浄土で妙なる声でなくといわれています。
他にも、玄関回転扉の上にある三つ爪の龍や食堂欄間を飾る数々の彫刻をお楽しみください。

写真:日光金谷ホテル昔の食器

蔵の中に大切にしまわれていた陶器や銀器、グラス類のほとんどには、裏に金谷ホテルのロゴや「カナヤ」という字が入っており、大正中期から戦前までのノリタケや東洋陶器などの特注品が多く見られます。

それ以前は外国から取り寄せたものが多かったようで、リモージュの製品や、イギリス製とかかれたロゴ入りの洗面用具一式などもあります。

写真:日光金谷ホテル伝統の料理

1893年、日本のリゾートホテルの草分け的な存在として
「日光金谷ホテル」が誕生。
当時はまだ外国人が珍しい時代、西洋の文化のことも良く分からない中で、
試行錯誤を繰り返しながら、お客様により良い西洋料理を
お客様に提供するべく、精進して参りました。
「日光虹鱒のソテー 金谷風」に代表される、
金谷ホテルが100年以上受け継いできた伝統の味を、
お楽しみいただけます。

写真:日光金谷ホテル昔の料理の風景

1873年の創業から150年、
受け継いできた歴史と伝統こそが
金谷ホテルの誇りです。

私たちはこれからも、
先人たちから受け継いできた伝統に忠実に、
手間を惜しまず、ひと品ひと品丁寧な
料理作りを続けていきたいと思っております。

総料理長
鈴木 一成

写真:日光金谷ホテル総料理長鈴木 一成

  • TOP
  • 日光金谷ホテルへようこそ

TEL.0288-54-0007

電話受付時間 9:00-17:00

日光金谷ホテルの外観

日光金谷ホテル